「未成年飲酒防止」に関する理解や問題意識を高めるための取組み

●「未成年者飲酒」をテーマに2本の映画を制作

 春日井西高校生徒委員会では、身近であり全校生徒にも一緒に考えてもらえることから「未成年者飲酒」を研究テーマに選びました。
一方的・受身的なテーマ発表ではなく、興味・関心を高め、知識を得られるものをと考え、「映画を制作して鑑賞してもらう」ことにしました。学校祭で委員の発表に加え、アルコールパッチテストやクイズに参加しながら映画を鑑賞してもらうことに決めました。

●2007年「ナチュラルハイ~経験から学んだこと」を作成

 消防署の協力を得て、急性アルコール中毒救急搬送という形で出演していただいたり、近くの病院の協力で、医師からアルコールの害について学ぶ、といった展開です。教材ビデオからも取り込みながら1本の映画に仕上げました。

2007年制作映画-1
2007年制作映画-2

●2009年「アルコールの未成年への影響~「いけない!」の理由」を作成

 愛知県春日井警察に、協力を求め、未成年者飲酒の実態をうかがったり、飲酒ゴーグルをかけて飲酒・酩酊状態を疑似体験したり、校医さんに飲酒の身体への影響についてお話しをいただきました。町内の講堂やコンビニなど、多くの方の協力をいただいて制作することができました。

2009年制作映画-1
2009年制作映画-2

 未成年者飲酒について生徒へのアンケートを行い、疑問や知りたいことを調査し、それをスライドにしたり、教材ビデオから取り込むなどをして1本の映画に仕上げました。学校祭では、これを30分の短編に編集しなおして、2007年度作品との交互上映をしました。
映画制作にあたった生徒は、地元の新聞にも「高校生が映画制作」と掲載され、達成感・満足感を味わうことができました。

●今後の取り組

 学校祭で行ったアルコールテストの結果を保健だよりを通して紹介し、制作した映画を図書室のDVDライブラリーで、いつも見られるようにしたいと思います。