2017年度 未成年者飲酒帽子教育学校コンクール|入賞作品

【2017年度結果発表】

ビール酒造組合では、2002年度から「未成年者飲酒防止ポスター・スローガン・学校賞 募集キャンペーン」を実施してまいりました。今年度より、「未成年者飲酒防止教育 “学校コンクール”」と名称を改め、学校としての未成年者飲酒防止に向けた取り組みを募集してきました。学校・地域の方々に、これまで以上に未成年者の飲酒防止問題に向き合っていただき、考える意識を高めていただけるような環境を作ることを狙い、学校としての取り組みを表彰する「未成年者飲酒防止教育“学校コンクール”」と名称を改めました。従来の中学校・高等学校に加え、小学校からも学校としての取組みを募集し、合計72校から応募がございました。

集合写真

選考委員会(東ちづる審査委員長)による厳正な審査の結果、小学校部門・中学校部門・高等学校部門から最優秀賞各1校、優秀賞各3校、中学校部門・高等学校部門から審査員特別賞各1校の合計14校を選出いたしました。

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小学校部門: 受賞校一覧

学校名 都道府県 タイトル
最優秀賞 川口市立差間小学校 埼玉県 ライフスキル教育としての飲酒防止教育
優秀賞 柳川市立皿垣小学校 福岡県 学んだことを実践できる子どもをめざして
~体験活動をとりいれた飲酒防止教育~
優秀賞 名古屋市立神宮寺小学校 愛知県 お酒って何もの?!
優秀賞 広島県三次市立作木小学校 広島県 もし お酒を勧められたら何と言って断りますか?
特別賞 該当なし - -

最優秀賞

都道府県 学校名 担当者名
埼玉県 川口市立差間小学校 鈴木真由美
埼玉県 川口市立差間小学校

現在の学習指導要領の保健学習では、6年生での飲酒防止に関する指導は1時間になっています。小学校でも正しい知識を取得するために、保健と総合的な学習の時間と合わせ飲酒防止教育に取り組んでいます。家族の飲酒やアルコールのCMなど、児童にとっても飲酒は目にする機会が多いため、正しい知識を獲得し、自己肯定感、自己統制、自己主張、問題解決などのライフスキルの獲得を目指して飲酒防止教育を実践しました。

<取り組み内容>
総合的な学習のライフスキル教育の中で、飲酒防止教育に4時間を配当し、担任教諭と養護教諭が協力し、次の授業を実践しました(①アルコールの害と自分の体質を知るアルコールパッチテストの実施②「徒然草」に登場する一節、『酒は百薬の長、されども万の病は酒よりこそ起これ』の解釈③教師3人を相手に飲酒を勧められた時の断り方をロールプレイングで学ぶ演習④20歳の自分へ向けての手紙の執筆)。授業では、実物の清涼飲料水とアルコール飲料を活用した比較や、アルコールハラスメント対策に使えるグッズを用い、児童相互のアクティブラーニングになるように指導を行いました。
また、警察から講師を招き、喫煙・飲酒・薬物防止教室も行いました。他にも、各教室で休み時間にビールすごろくを活用し、楽しみながら正しい知識を学んでいます。今後は地域全体で小中学校の共通指導としていくことを考えています。
発表の様子
【小学校部門】(左より)鈴木 真由美先生、大森 遥嘉さん、渡辺 匠達さん
(川口市立差間小学校)

中学校部門: 受賞校一覧

学校名 都道府県 タイトル
最優秀賞 安芸高田市立高宮中学校 広島県 地域の健康課題を共有しチームで取り組む飲酒防止教育
~自分自身の問題として考え判断し行動できる生徒育成~
優秀賞 貝塚市立第四中学校 大阪府 生活委員会制作ビデオを使った小・中学校校区での
飲酒防止啓発活動
優秀賞 蕨市立東中学校 埼玉県 飲酒・喫煙・薬物乱用防止キャンペーン
優秀賞 鳥取市立北中学校 鳥取県 絵手紙を通して未成年飲酒を考える。
特別賞 広島市立段原中学校 広島県 未成年者飲酒防止の取り組み

最優秀賞

都道府県 学校名 担当者名
広島県 安芸高田市立高宮中学校 保田みどり
広島県 安芸高田市立高宮中学校

本校の属する芸北地域(安芸高田市および山県郡)は、農家の割合が高く、祭や神楽が盛んな地域です。県内でも他の地域に比べて毎日飲酒をする人の割合が高く、節度ある適度な飲酒が課題とされていました。地域の行事に参加している生徒は身近な人と飲食を共にする機会が多く、発達段階に応じた飲酒防止教育や保護者への啓発を課題としていました。そこで、「未成年の飲酒について自分自身の問題として考え、判断し、適切に行動できる生徒の育成」の目標に向けて、飲酒防止教育を実践しました。

<取り組み内容>
地域における健康課題を受け、「芸北地域保健対策協議会こころの健康づくり事業未成年者飲酒防止教育資料作成委員会」が設置されました。その構成員の一人である高宮中学校の養護教諭が地域における未成年者飲酒防止教育の一環として、校内研修を行い、飲酒防止教育推進委員会を設置、PDCAサイクルによる取り組み(実態調査・心の健康づくり・飲酒防止を柱とする指導計画の立案・教材の作製・事後アンケートによる成果と課題の分析)を行いました。
学年ごとに飲酒防止教育の学習計画を作成し、第1学年では学級活動で「アルコールを正しく知ろう」というテーマで正しい知識の学習や、アルコールパッチテストや飲酒体験ゴーグルを活用した学習活動を実施しました。第2学年では道徳の時間に中学生の時期からの飲酒に起因するアルコール依存症になってしまった人についての資料から、未成年者飲酒のもたらす影響の深刻さを学びました。第3学年は保健体育の授業で飲酒体験ゴーグルを着用した体験活動を取り入れました。事後アンケートでは「酒の勧めを断る自信がある」と答えた生徒が授業前から15%増加し、「自信がない」と答えた生徒は70%減少しました。
保護者へのアンケートでも、多くの家庭で飲酒についての話し合いを持った結果が確認でき、適切な飲酒について考えるきっかけとなりました。
発表の様子
【中学校部門】(左より)保田 みどり先生、中村 夏未さん(安芸高田市立高宮中学校)

高等学校部門: 受賞校一覧

学校名 都道府県 タイトル
最優秀賞 新潟県立松代高等学校 新潟県 飲酒防止教育における取り組み
優秀賞 山形県立新庄神室産業高等学校 山形県 STOP!未成年者飲酒
~生徒保健委員会の活動を通して
優秀賞 愛知県立三好高等学校 愛知県 NAUT
(No Alcohol Under Twenty:
20さい未満はお酒を飲んではいけません)
優秀賞 愛知県立一宮興道高等学校 愛知県 未成年者飲酒防止について、
生徒保健委員会による文化祭での取り組み
特別賞 学校法人真颯館 真颯館高等学校 福岡県 未成年者飲酒防止ポスターの制作

最優秀賞

都道府県 学校名 担当者名
新潟県 新潟県立松代高等学校 村山真紀
新潟県 新潟県立松代高等学校

地域の行事などで大人が飲酒をする場面に居合わせるなど、生徒にとって飲酒が身近になっており、生徒への事前調査では約23%の生徒が飲酒を経験していました。また、生徒の飲酒に関する知識不足、未成年者の飲酒容認度の高さ、飲酒を勧められても自信を持って断れない生徒が多いことがわかりました。このような現状を踏まえて、飲酒が及ぼす身体的・精神的・社会的な影響を正しく理解させることにより、未成年の段階では飲酒をしないという判断力・態度を育てることを狙いとして飲酒防止教育を行いました。

<取り組み内容>
飲酒防止教育を行うにあたり第1、2学年を対象に、飲酒に対する意識や勧められた時の対応、飲酒経験などを聞く事前調査を行いました。その上で、第1、2学年共通で飲酒防止教育を行う日を設けました。「こんな時、あなたはどうしますか?」というテーマでケーススタディ、グループワークを通じ、個人的要因および社会的要因から飲酒のきっかけや背景を考える学級活動を行いました。その後、ビデオ視聴や外部講師を招いての未成年者の飲酒防止、依存症に関する講話での飲酒防止教育を実施しました。生徒の感想では「アルコールによって自分の人生を狂わせてしまうことがある」など、ビデオ視聴や当事者による講話から飲酒の怖さを受け止め、今後アルコールとどう付き合っていくかを自分の問題として捉えた記述が多く見られました。
実施後は、事後調査を行ったほか、学級活動や講話の内容、生徒の感想を掲載した保健だよりを発行し、全校に対して共有を行いました。
発表の様子
【高等学校部門】(左より)村山 真紀先生、髙野 明日香さん(新潟県立松代高等学校)