STOP!未成年者飲酒 2018年度 未成年者飲酒防止教育学校コンクール|結果発表・入賞作品

中学校部門: 受賞校一覧

学校名 都道府県 タイトル
最優秀賞 広島市立段原中学校 広島県 ストップ!未成年の飲酒!
~生徒保健委員会の取り組み~
優秀賞 東大阪市立縄手北中学校 大阪府 アルコールの影響を確認しよう
優秀賞 平塚市立太洋中学校 神奈川県 アルコールの害について
優秀賞 日立市立坂本中学校 茨城県 保健体育員会による飲酒防止
審査員特別賞 野洲市立中主中学校 滋賀県 未成年者飲酒防止について考えよう

最優秀賞

都道府県 学校名 担当者名
広島県 広島市立段原中学校 中津直子
広島県 広島市立段原中学校

広島市南区に位置し、生徒数428名、17学級の中規模校である。校区内には広島カープの本拠地マツダスタジアムがあり、飲食店の数も多く、学校から自転車やバスで15分ほどで繁華街に行くことができる交通の便が良い立地である。保健委員会は各クラス男女1名ずつ34名おり、本年度から保健委員会の新しい取り組みとして、学年を縦割りにして、異年齢で交流しながら委員会活動を行ってきた。
文化祭への取り組みを考えるなかで、利便性の良い土地にある学校ゆえに、日常的に大人が飲酒している状態を目にする生徒が多いと考え、3年生が中心となり「未成年者飲酒防止」について取り組みを実施することとなった。

<取り組み内容>
7月の保健委員会では、アルコールパッチテストを実施し、3年生が1・2年生に「アルコールが体内でどのように分解されるか」と「アルコールパッチテストのやり方」を説明した。パッチテストは、皮膚が弱い人は「やらない」意思表示をするよう説明。生徒は、班の形に机を寄せてパッチテストを実施し、皮膚の色の変化を観察し、自分はアセトアルデヒド分解能力が普通にある「白型タイプ」なのか、分解能力の低い「赤型タイプ」なのか、将来はどのようなことに気をつければいいかを確認した。
また、飲酒状況体験ゴーグルを使用し、同一人物が、①ゴーグルなし、②ほろ酔い、③酩酊、④泥酔の4種類を体験。飲酒により平衡感覚がどのように変化するかを、紙くずをゴミ箱に入れる、線の上を歩く、字を書くなど7通りの動作で体験し、どのくらい時間がかかったかも計測した。
さらに、保健委員が全校生徒と教職員を対象に、飲酒についてのアンケートを作成。アンケート内の教職員からの「未成年者へのメッセージ」を保健委員が手書きでまとめ、掲示物を作製した。
これらの飲酒体験ゴーグルの様子や、教職員からのメッセージを保健委員がビデオで撮影。10月の文化祭では、ビデオの上映後に、アルコール依存症の親をもつ教職員から送られた手紙を朗読することとした。
発表の様子
【中学校部門】(左より)中津直子先生、大束晃生さん、由田彩華さん
(広島市立段原中学校)